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TM-RS VM34 XS Performance キャブレターの違いについて
※商品ではございません
多くのお問い合わせを頂くため商品ページにて掲載をさせて頂いております。


【キャブレターの違いについて】

最初に純正キャブと社外キャブの違いから説明しましょう!
XS650シリーズの純正キャブは全車、負圧式キャブが採用されています。

一方社外キャブはすべて強制開閉式キャブとなっています。
この違いから説明します。
強制開閉とはその名の如くスロットルバルブを
強制的に開け閉めするキャブの事です。

それに対して負圧式キャブはアクセルを開けても
スロットルバルブは上がりません!
その手前にあるバタフライ(遮蔽板)が開き空気を吸い込ませます。

それによりベンチュリー内と上部ダイアフラム内に大気圧との圧力差が生じ、
スロットルバルブが徐々に自動的に上がっていくシステムです。
言うなれば半自動キャブです!

キャブレターの歴史から言うと元々はすべて強制開閉式キャブだったんです。
'1960年代、排気量の大きい高回転型エンジンの登場に伴い
大口径キャブが必要となります。

ただし口径の大きいキャブのスロットルをいきなり開けると、
エンジンがストールしたりボコついて回転が上がっていかない!
と言うような症状が発生します。

これはスロットルバルブオープンに伴い空気はすぐに流入するが、
ガスの供給が間に合わない症状なんです。
ガソリンはベンチュリー内の負圧によって吸い上げられます。
低回転時にベンチュリーを開けても
空気の流速が遅く発生する負圧が小さいため、
ガスの吸い上げがスムーズにいきません!
また吸い上げたガスの攪拌も充分には出来ません。

そこで開発されたのが、負圧式キャブです。
スロットルバルブ開度はベンチュリー内の空気の流速で発生する
負圧によって決定されますので常にベストな開度に保たれます。

どんなにラフなアクセルワークをしても
キャブは常に適正な混合気を供給してくれます。
'1965年、ホンダの旗艦CB450K0に
市販車初の負圧キャブ(CVキャブ)が採用されました。

その後、次々に新発売される大型4サイクル車には負圧式キャブが当然のように
採用されていきますがことレース界においては負圧式キャブは不評でした!!

何よりもレスポンスの悪さがレースにおいては致命的です。
またレース中はエンジン回転を極端に下げる事が無いので、
負圧キャブのメリットはほとんどありません!
以上の理由でレース界では強制開閉式キャブが圧倒的に支持され続けます。
またラフなアクセルワークで起きるストールを防ぐため
加速ポンプが装備されました。


さて話を本題に戻しましょう!

★XS Performance キャブキット(口径32mm)
純正キャブ同様に低回転高トルクを味わいたい方にお勧めです!

★TM-RS キャブキット(口径34mm)
現代バイクのように下から上までスムーズでハイパワーなエンジンに変貌します!

★VM34 キャブキット(口径34mm)
荒々しく土煙を上げて加速するダートラ風なイメージのドッカンキャブです!

★VM32キャブキット(口径32mm)
荒々しいVM34キャブのパワーを維持しつつ中低速の扱いやすさを実現した新商品のVM32キャブキットです!

さてアナタはどのキャブが合いそうですか?

ちなみにTM-RSは加速ポンプが付いています!
これは先程述べた強制開閉式の欠点である、
スロットルオープン時のガソリン不足を補うため、
ポンプを介し別経由でベンチュリーに生ガスを放出するシステムです。
これにより急加速時のエンジンストールやボコつきが解消されます!

またXS Performance キャブもポンプは付いていませんが、
加速時のみ別経由でベンチュリーにガスを放出させる、
負圧式パワージェットが装備されています!

さらに相違点としてTM-RSとXS Performance キャブが
フラットスライドでVMがラウンドスライドです。
これはスロットルバルブの形状の違いで
ベンチュリー流入側が丸か面かの違いです。

'1980年代に登場したフラットスライドは空気の流入が平均的で
負圧の発生、攪拌に優れます。
と言うことは爆発しやすい混合気が作れると言うことです。
そんなわけでフラットスライドはセッティングが容易ですが、
ラウンドスライドの方はかなりシビアです。
フラットスライドは良い意味でエンジンをごまかしているんです!

逆に言うとこのVMキャブの低回転のまどろっこしさが
その後の急激な吹け上がりを助長し
ものすごくパワフルなキャブを印象付けます!! 
これがVMキャブ人気の秘密かもしれませんね!

追伸
圧倒的パワーで人気のミクニVM34キャブですが、より中低速を扱いやすくしたVM32キャブが新登場です!
高回転のパワーを殺さずに中低速のトルクアップを実現させた自信作です!!
No.Carburetor
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