Q: TX650のポイント調整について
2006-07-03  質問者:Mat'sさん
はじめまして。初歩的な質問でお恥ずかしいのですが、右側のみアフターファイヤーがでます。暖気がすすむとある程度治まるのですが、今度は排気の温度が左右全く違ってきます。キャブレターは半年ほど前に分解掃除し、始動、アイドリング、吹き上がりなど、特に問題なかったのですが、ここ1ヶ月ほど前から前記症状がでています。ポイント接点を磨きアフターファイヤーは軽減したようですが、左右のばらつきが気になります。まずは、正しいポイント調整の方法をお教えいただければと思い、メールさせていただきました。よろしくお願いします。
A:お答えします
こんにちは。
点火時期の調整方法は当社HPにも画像入りで説明していますのでご参照下さい。


最初にポイントギャップを合わせます。ポイントが開ききった時の隙間を0.4?0.5mmに設定します。 
次に点火時期の調整です。豆電球の簡易テスターがあると調整が簡単に出来ます。


ポイント配線部にテスターの鰐口クリツプを挟み、エンジンにテスターの針を接触させます。
エンジンを回転方向に回し、ローターの線がFマークの位置で豆電球が点灯するように調整します。


上のポイント(右気筒)から始めます。全体のプレートを動かして点火時期を設定します。
次に下のポイント(左気筒)を下だけ動く小さなプレートを移動して左気筒の点火時期を設定します。


調整範囲内で設定できない時はポイントギャップを見直してください。広すぎると早くなってしまいます。
調整が完了したら、プラグを外した状態で充分な強さの火花が出ているかチェックをします。


そして実際にエンジンを始動し、タイミングライトにて点火時期にズレがないかの最終チェックをします。
タイミングライトの(+)赤コードと(-)黒コードをバッテリーの(+)(-)につなぎ、


ハイテンションコードにクリップを挟み込みます。ストロボライトがFの位置で光ればOK です。
FとTの間だと遅すぎで、Fの前で光る場合は早過ぎです。この場合もプレートの移動で調整します。


そしてスムーズな進角されるか?アイドリング時に点火時期がフラつかないか?のチェックをします。
タイミングライトを使用し、規定回転数において規定の位置に点火時期が移動するか点検します。


規定の位置はFマークの前にある線です。最大進角時にこの位置まで進まないといけません。
この位置まで来ない場合、通り過ぎる場合は、ガバナーのストッパーを曲げて調整します。


またアイドリング時ストロボフラッシュが不安定な場合はガバナーのガタを調べます。
ガバナーが磨耗している場合はの全交換、スプリングのヘタリはスプリングのみの交換で対処できます。 


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