Q: クラッチのジャダーについて
2006-12-04  質問者:タケダさん
ラビットさんから出しているXS650の強化クラッチと強化スプリングを購入して、きちんと板の向き等マニュアルを見ながら組み付けたのですが装置後に半クラで発進しようとするとクラッチから「ガガガガ!」と音を立て進まない時があります。ちなみにエンジンはノーマルです、ノーマルにつけたのが悪いんでしょうか?それとも摩擦係数の高いクラッチ板と強化スプリングの相性がわるいんですか?
A:お答えします
こんにちは。


摩擦係数の高いクラッチ板と強化スプリングの相性が悪い訳ではありません。
たまたま様々な要因が重なり、結果的に出た症状だと思います。


逆に言えばクラッチ関係を交換していなくとも、いずれは出てくる症状とお考え下さい。
原因はクラッチハブダンパーの劣化です。画像(2)に付いている6個のスプリングです。



このスプリングはクラッチの断続時に発生する衝撃を吸収するために付いていますが、
元々強度不足ぎみで、経年劣化でスプリングが折れたり、弱くなっている車両がほとんどです。


このスプリングが経たってくると、ジャダーの原因となります。
スプリングが耐え切れず急激な屈伸が連続する現象がジャダーとなって現れるのです。


正直言ってパワー不足の場合やクラッチがすべり気味の場合はあまり症状が出ません。
今回はクラッチ廻りの強化に伴い、弱点が顕著に表面化したと言えるでしょう。


改善策はこのスプリングの交換しかありません。画像がこの部分の補修キット(¥8000)です。
カシメで止まっていますので、分解が面倒ですが、組み立てはボルトナットに変更されます。



アールプロ門倉

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