Q: バックステップのたてつけ?
2007-12-14  質問者:ボンネビル ライダーさん
バックステップ、やっと見つけました!
“海外製品にありがちな立て付けの悪さや取り付けに小加工が必要”とありますが、どの程度なのか具体的なイメージがつかめないので教えて下さい。

立て付けの悪さは、自分で解消できますか?
取り付けの小加工は自分でできるでしょうか?
A:お答えします
こんにちは。


例えば・・・純正ステップがフレームから出ているボルト2本で止まっています。
ただし、以前の転倒により多少歪んでいる状態だとします。


このような状態で、RAASKのステッププレートを付けようとしても、
2ヶ所の穴に上手くはまりません。さあどうしましょうか?・・・・・


フレーム側のスタッドを曲げなおすか、プレートの穴を広げるかですね。
広げる方法は・・・ドリル?リーマー?リューター?棒ヤスリ?  何を使ってどのくらい?


例えば・・・RAASKのステッププレートの穴にバリがあってボルトが上手く入りません。
さあどうしましょうか?・・・・・


例えば・・・チェンジのリンケージロッドにピロボールが接続し、チェンジアームに繋がります。
ロッドの6mmネジがピロボールにねじ込めない!!


さあどうしましょうか?・・・・・オスネジが悪いか?メスネジが悪いか?両方共?
タップとダイスはお持ちですか? 一度サクッと削ってやれば問題解決なんですが・・・・・


どうでしょう?ご自分でできそうですか?
できそうもなかったら、バイク屋さんに取りつけ依頼したらいかがでしょうか?


なぜ、海外製品はそんなに精度が悪いんだ!って言う声が聞こえてきそうですね!
長年ヨーロッパの業者と取引していますが、一言で言うと「文化の違い」です。


いや、歴史の違いですね。馬車の時代から続く乗り物文化の成熟度(歴史)ですね。
具体的に言うと、初期の乗り物は毎日メンテナンスしないと使えなかったんです。


馬車にしろ、バイクにしろ、四輪車にしろ・・・・修理しながら乗り続けました。
ですから、自分である程度整備できないと、乗り続ける事ができなかったんです。


各家庭にはガレージがあり、ある程度の工具も揃っています。
それらは技術も含め、父から子に継承されていきます。


英国でバイクの販売店は見かけますが、修理屋さんはほとんど見かけません。
皆自分でやるから、商売として成立しないんです。


そんな訳で欧米のユーザーはネジ穴が多少つぶれていても、文句一つ言わないんです。
日本は違いますよね。戦後急速に乗り物が庶民の足となります!


今まで見た事もさわった事もない代物ですから、直すなんてとんでもない!
修理屋さんは大忙しで、どんどん新規開業です。



ただし、その状況が良い物造りに貢献した事は確かです。
欧米と違い、日本人は乗り物に慣れていないから・・・・・・


壊れない、使いやすい、性能の良い物でなければ、売れなかったんです!
ご理解頂けたでしょうか??


アールプロ門倉

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