Q: XSのクラッチの重さ
2007-12-26  質問者:S650-00さん
お世話になります。XS650Eを所有しておりますが、クラッチが重いのと、滑り出したので貴社のクラッチ板とレリーズキットを取り付けさせていただきました。結果としてレバーは軽くなったのですが、マニュアルどうりの調整ではクラッチが完全に切れず、締めこんで1/2?1回さらに締めて切れるようになりました、又レリーズレバーが長くなったためでしょうか、発進時クラッチがやや遠くなったようで違和感があります。(ワイヤーは新品、交換前は6枚クラッチでした。クラッチスプリング長は正規寸法でした。)昔乗っていたTx650もレバーが重く苦労した思い出がありますが、XSに共通する症状でしょうか。?まだまだ調整していこうと思いますが、ご意見お聞かせくだされば幸いです。
A:お答えします
こんにちは。


256 → 447 → 3G5 と すべてに言える事ですが、クラッチは重いです。
そして、ワイヤーに遊びを取るとクラッチが切りきれなくなります。


ですから、共通する症状(弱点)と言えると思います。
クラッチが重いのはクラッチスプリングのバネレートの硬さです。


これは650ツインの強大なトルクを、このプレート面積x枚数で支えるのに
設計上、必要不可欠な硬さだったのでしょう。


クラッチの遊びと切れの問題は、レリーズの軸方向の移動量の問題です。


レバーを握る → ワイヤが引ける → レリーズが回転する → 軸方向にネジ部が押し出される
→ クラッチプッシュロッドを押す → プレッシャープレートを押す → クラッチスプリングから開放される


レバーの移動量とワイヤーの移動量はほぼ一定なので、問題はレリーズのレバー比ですね。
XS650のレリーズはアームを90度回すと、約7mm押出されます。


この7mmの移動量でようやくクラッチスプリングのテンションから開放されると仮定すると、
遊びを多く取ると、90度回せなくなると考えて良いでしょう。


この90度=7mmは回転部分のネジピッチで決まリますので変えようがありません。
なおかつ、当社で販売する「クラッチレリーズキット」は取りつけ穴が2ヶ所開いています。


外側にワイヤーを取りつけるとレバーは軽くなりますが、回転の度数は減ります。
逆に内側に取りつけると、レバーは重いがクラッチの切れはよくなる訳です。


ですから、外側に付けた場合は、今まで以上に遊びを減らさなければならないと言う事なんです!
要するにこの2つの穴は軽さを取るか、切れを取るかの選択肢です。


残念ながら両方は得られないんですね。
アールプロ門倉

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