| Q:
白煙 |
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2008-01-23
質問者:ミート君さん
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こんにちは。いつもお世話になっております(昨日の質問は取り消しで御座います、すみません)。先日急にマフラーより白煙がかなり出始め、オイルを高粘度に変えましたが手遅れでした。腰上を開けましたらシリンダーは綺麗で他パーツ類も規定値内で異常は無いと思われます。ただピストンのみが良く見ると縦傷がびっしりついていました。純正サイズのピストンはヤマハでは在庫無しと言われ困っていますが、リプロパーツは出ていないのでしょうか?宜しくお願い致します。 |
| A:お答えします |
こんにちは。
ウーン(苦悩の表情)、なぜSTDサイズなんでしょうか??
せっかくピストン替えるのに、もったいない。
ピストンとシリンダーってワンセットと考えた方が良いですよ。
若者が60歳過ぎのくたびれたおばあちゃんと結婚しますか?
新品のピストンとシリンダーって100分の5mmというクリアランス設定がなされています。
100分の5mmですよ!そこから徐々に馴染ませていって100分の10mmが使用限界です。
慣らしが終わってフリクションロスも減り、最も美味しいところは100分の6?8mmでしょう。
「命短し恋せよ乙女」なんです。そのうえシリンダーの磨耗は「樽型」に進行してます。
ピストンは上死点と下死点が最もスピードが遅く、中間点が最も早く移動するからです。
そうなんです、均等に削れないで中央のクリアンスが大きくなってしまうんです。
ピストンに傷があると言う事は、絶対にシリンダーやリングにも多少は傷ができています。
最低でもホーニングは必要ですよね。
ホーニングとはシリンダー仕上げにおいて、真円度の向上及び細かな網状の筋による
油膜保持の目的で、回転砥石により施されます。
ホーニングの実施において、さらにクリアランスが大きくなるとお考え下さい。
またホーニングも何も無しでピストンとリングのみの交換は愚の骨頂と言えます。
荒れたシリンダー壁が熱を持ちすぐにピストンが劣化します。
そう遠くない時期に再修理が必要となるでしょう。
そんなわけで、リプロ部品にSTDサイズが存在しないんです。
アールプロ門倉 |
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