Q: ガソリン漏れ
2008-01-23  質問者:shinjiさん
'79XS650を先日購入したのですがガソリンコックからのガソリン漏れを発見し、コックをバラし、清掃、液体ガスケット、シールテープでコックから漏れは止まったのですがキャブを伝ってエアークリーナーボックスから漏れるようになりました。どうすれば止まるのでしょうか…?コックの不具合なんでしょうか?貴店のガスコックに交換することで改善されますか?
A:お答えします
こんにちは。


これは3つのトラブルが重複しています。
No,1のトラブルはコックからのガス漏れです。これ自体は直ったみたいですが・・・?


結果的にNo,2のトラブルを誘発させたと言えるでしょう。
No,2のトラブルは負圧式自動コックがイカレタと言う事です。


負圧コックはエンジン回転中に発生する、吸気の負圧でコックをONにします。
ですから、エンジン停止時はコックはOFFにならないといけません。


このON-OFFの切り替えは非常にデリケートなダイヤフラムとスプリングで作動します。
バルブの経年劣化や、分解組立の不具合でもすぐに故障し閉まらなくなります。


要するに、何らかの原因でコックがOFFにならなくなった考えられます。
ただ、この時点でキャブのフロートバルブがちゃんと止めてくれれば、外には漏れません。


フロートバルブが止めてくれずに、ガソリンがオーバーフローして外に溢れ出し、
クリーナーボックスから漏れ出したと考えられます。


負圧コックのOHはプロでもなかなか上手くいかない作業です。
ON-OFFの手動式コックに替えるのがいちばん無難でしょう。当社にて販売中です。


取りあえずON-OFFコックに替えれば、駐車時のオーバーフローは防げます。
何が原因で、どの程度のオーバーフローなのか解りませんが??


バルブにゴミが詰まっている程度でしたら、フロートチャンバー軽く叩くと直る場合もあります。
このように、バルブのゴミ詰りや、磨耗、油面の調整不良などが原因として考えられます。


キッチリ直すには、タンク、コックのゴミ除去、フロートバルブとバルブシートの交換、
フロートのパンクチェック、油面の調整が必要になります。


このように、クリーナボックスに溢れてくる症状はまだ対処しやすいんです。
オーバーフローが外に出ないで、エンジン内部に溢れる場合は非常に厄介です。


原因不明のエンジン不調が長く続き、気がつくとエンジンオイルが増えて、白煙が出てきます。
目が痛くなるような排気ガスが出て、エンジンが止まりやすくなります。


このような症状の場合は、すぐにエンジンオイル量を点検して下さい。
内でも外でも、オーバーフローは車両火災の危険を伴いますので、是非ご注意下さい。


アールプロ門倉

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