Q: オーバーサイズピストンについて
2008-10-30  質問者:なかじさん
お世話になっております。

今回も丁寧にご回答&アドバイス頂きありがたい次第です。

確かに門倉殿の仰るとおり、せっかくなのでオーバーサイズを検討したいと思います。
ピストンリングが割れるということはそれなりに消耗されており、
ピストン、シリンダーも規定値内とはいえ決して良い状態ではないと思います。
(ちなみにピストン?シリンダのクリアランスはシリンダ中央で0.08mmでした。ピストンスカートにも
目視出来る縦線が複数有り、磨耗が進んでいるのだと思います。)
一生の愛機にするつもりなので、この機会に出来ることはやってしまおうと思います。

そこでお聞きしたいのですが、オーバーサイズの0.3mm、0.7mmはどちらを選べばよいのでしょうか?
この差は性能面ではなく、純正シリンダーのサイズ誤差や、一度ボーリングしているか等の要件でしょうか?

また、ボーリング、ホーニングをお願いすることになりますが、納期はどの程度見ればよろしいでしょうか?

宜しくお願い致します。
A:お答えします
こんにちは。


私の自論がご理解頂けたようでうれしく思います。
オーバーサイズにはワンオーバー(+0.50)とツーオーバー(+0.75)があります。


サイズ選択の要素は2つ、傷の深さと過去のボーリング歴です。
ピンクリップが外れた時のような深い傷は、ワンオーバーでは取りきれない場合があるためです。


このほかにオーバーサイズと違う意味合いのボアアップピストン(+1.50)があります。
これは純正スリーブで広げられる限界値で設定したボアアップ目的のピストンです。


スリーオーバーの用途として用いてもまったく問題ありません。
この上のサイズとなると750ccになってしまい、スリーブの打ち替えが必要です。


いや、私は650ccにこだわるんだと言う方は、650cc用のスリーブを打ち替えれば
また振り出しに戻り、ワンオーバーから始められます。


ワンオーバーやツーオーバーではほとんど性能面の変化はありません。
ただし今までのスカスカエンジンと較べれば雲泥の差が期待できると思いますよ。


ボーリングのご依頼の場合、1週間程度のお時間を頂いております。
アールプロ門倉

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