Q: タペットスクリューの芯ズレについて
2008-11-11  質問者:菅 原さん
初めて質問させていただきます。

447エンジンを、現在使用中の物を含めて3機所有しておりますが、以前から気になっていた事があります。
どれを見てもタペットスクリューの中心とバルブ端面の中心がずれている事です。カバーを外して覗いた時、どのエンジンでも吸排気すべての箇所で、バルブ中心に対してタペットスクリュー中心が右にずれているのです。ズレの大きいものだと0.5?1.0mm近くありそうです。

そこでお聞きしたいのですが、このズレは設計上必要でそうなっているものなのでしょうか(例えば、力の掛り具合への考慮など)。それとも、本来は両方の芯が一致しなければならない所が、大量生産の製品である故にこの程度の狂いは許容範囲とされたのでしょうか。芯がずれた状態で高速運動したら、バルブガイドの偏摩耗は必定に思えるのですが。
A:お答えします
こんにちは。


これは設計上必要でわざとそうなっています。
バルブは常に回転していると言うことはご存知ですよね? それが答えです。


バルブを外してステムヘッドのタペットの当たる部分を見てください。
当たり面は直径5mmほどの円状に広がっています。


そうなんです!常に同じ位置で当たると、その部分がすぐに磨耗してしまうので、
位置をずらして磨耗を分散しているわけです。これで2万kmは楽にもつでしょう。


確かに力学的に考えたら高速運動には不向きですよね。
まあ、リミット7500rpmのエンジンですから、これで良しにしましょうよ。


アールプロ門倉

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