| Q:
レギュレートレクチについて |
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2008-11-28
質問者:ハリーさん
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商品別の質問欄に書き込みましたが、うまく届きませんでした様なので、こちらで質問させて頂きます。
御社で取り扱いの単相交流R/Rですが、各社用(HONDA,SUZUKI,KAWASAKI)の主な違いは何でしょうか、BSA C-15(マグネチックローター単相ゼネレータ6V +アース車)に使えたらと考えておりますが可能でしょうか?
(12V化、?アースへの変更は可能です) |
| A:お答えします |
こんにちは。
12V単相交流 R/Rはすべて同じ物を使用しています。各車種での違いは配線図のみです。
(+)アース(?)アースも関係なく、赤線をアースするか黒線をアースするかの違いだけです。
この商品は本来英車用に開発された商品ですので、英車にも問題なくご使用頂けます。
ただし使用上の注意点がいくつかありますので、下記の事柄をご考慮の上ご使用下さい。
交流発電機の歴史をみると、初期の段階ではほとんどレギュレター機能を有しません。
大多数はレクチファイヤー(整流器)のみのシステムとなっています。
この場合、バッテリーは蓄電だけでなく電圧を整える役割も併せ持つという考え方です。
しかしその後はバッテリー上がりによる点火不良を防ぐ為のシステムが続々登場します。
国産車の強制充電回路や英国車のエマージェンシー回路が代表的な一例です。
CB72やCB250に見られる強制充電回路とは、単相の発電コイルを2個装備し、
片方は常時接続ですが、もう片方はヘッドライトスイッチと連動させ、
ライトを点灯させた時だけ両方のコイルからの電流を充電にまわすというシステムです。
しかしこのシステムでは充電不良や過充電に対して、まだ完璧とはいえません。
そこで登場するのがレギュレターとなるわけです。
英車の場合はツェナーダイオードをレギュレターとして使用しました。
これは単純に作り過ぎた分(一定の電圧を超えた分)を捨てる役割です。
レギュレターは基本的に、この捨ててしまうやり方とスイッチでカットして、
受け入れないやり方の2種類のシステムが存在します。
レギュレターの出現により画期的に変わった事は、強力な発電機を使用できると言う事です。
今までは過充電への心配から、あまり強力な発電機は導入できずにいましたから・・・
その後さらに強力な三相交流発電機の導入や他励式発電機の登場などを経て現在に至ります。
さてここで疑問です。レギュレター無しの初期の発電システムにR/Rが有効か?という事です。
単体レクチとレギュレター/レクチを較べると単体レクチの方が抵抗が少なく
充電効率は良いと言う結果が出ています。
言い換えると経年劣化等で充電が弱くなった発電機にR/Rを取り付けると、
よけいに充電が悪くなるから、単体レクチを取り付けた方が充電に有利と結論付けできます。
さらに考えると強制充電回路の常時接続や英車のエマージェンシー回路の接続による
12V化をした場合はR/Rが必要か?と言う疑問も見えてきます。
結論としてはその発電機の能力を限界まで発揮させた場合、
どの程度の電力供給ができるか?という事です。
充電不良気味の場合はレギュレター機能を付けるとさらに充電不良が悪化します。
過充電気味の場合は非常に有効です。結果を見てからどちらが適当かご選択下さい。
単体レクチ\5,800、レギュレター/レクチ\12,000、どちらも使用可能です。
アールプロ門倉 |
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