Q: XS1B エンジン不調で困ってます。
2013-11-15  質問者:カワグチさん
以前、XS1Bのエンジン不調でご質問させていただいたものです。Rプロさんから、ローターの初期症状では?とのご回答をいただき、知り合いからローターをかり交換後、試運転してみたのですが、どうも症状はおさまらないようです。試しにサーキットテスタをハンドルにくくりつけて電圧を測定しながら走行を試みたのですが電圧の変動とエンジン回転の落ち込み・エンストとは因果関係はないように感じました。他に考えられる要因はありますでしょうか?

白煙の方は原因がわかりました。排気ポート壁面よりクラックが入り、そこから徐々にオイルが染み出していました。修復の際、シリンダーヘッドを分解し、組みつけの際、カムシャフトの左側キー溝を真上になるように組み付けました。エンジンを取り付けて始動してみたところ、何か症状(アイドリング中の息つき・エンスト・発進時のエンジン回転のストール)が悪化したような、状態になり、原因を探るべくRプロさんのQ&Aコーナーを閲覧していたところ、

TX650の質問返答のところに

”カムスプロケットのカットアウトと反対側の面にポインチが1個打ってあります。
このポンチがヘッド上面前側とツライチに合わせると1番シリンダーが圧縮上死点になります。


逆にポンチをヘッド上面後側に合わせると1番は排気上死点となりカットアウトが真上に来ます。
本来はポンチがタイミングを合わせる指標であり、カットアウトは関係なかった物だと推測します。


指標にするにはあまりにもアバウト過ぎますよね。ただしこちらの方が都合が良かったのでしょう。
ポンチのみで合わせようとするとカムチェーンをカシメてヘッドを締めつけると多少ズレが生じます。


次にカムチェーンテンショナーを取付けるとまた少しズレが生じ、結果的に1駒ズレる可能性があります。
要するに一番最初に上面にポンチ位置を合わせると組み終わった段階で1駒ズレてしまう事があるんです。


僕が組む時はカットアウトは気にしないでポンチ位置上面前側で組みます。ここで1番が圧縮上死点です。
組みあがった段階でツライチになるようにテンショナー側をたるませて位置決めをします。


360度クランクだからどっちでもいいや!できるだけ間違いのないように組んでもらおうと、
ヤマハのサービス課が考えて修正し、ヘインズはそれを英語版に置き換えて出版したと推測します。


結論としてはポンチが前でも後ろでもOKですが、クランクがTマークで、ポンチがツライチが基本です。
ここさえしっかり押さえておけばタイミングはOKです。ポンチ位置だけ再確認お願いします。・・・・・・・・

の文章を見つけてしまい、「あれ!?」と思いました。左側キー溝を真上にはしたのですが、反対側のポンチマークはそんなに注意深く見ていなかったので、その存在
すらあったのか、なかったのか記憶にありません。

XS1Bのバルブタイミングの合わせ方は、左側キー溝を真上に合わすのと、ポンチマークをツライチで合わせるのが正解なのでしょうか?
A:お答えします
お問い合わせありがとうございます。


どちらも正解なのですがキー溝を真上に合わせたのでは、見る角度であいまいさが生じます。
ポンチマークをツライチで合わせた方がきっちり正確に合わせられますよ!

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