Q: XS650 ポイント車 エンスト! 続き
2013-11-26  質問者:ファイト!イッパツさん
ご回答ありがとうございました。かなり煮詰まってましたので、一筋の光明が見えた感じです。

作業手始めにまずローターの抵抗値を計測したのですが、いきなりつまずきました。デジタルテスターの指示した数字は5.3Ωでした。過去のRプロさんのQ&Aコーナーでの回答で「規定値は5オームです。それ以下でも、それ以上でも使用できません。」の文章が頭をよぎりました。テスターの誤表示もしくは計測方法の誤りかとも思い何度か計測してみましたが、やはり同じ抵抗値になりました。テスターのリード線自体に抵抗があるのかとも思いリード線同士で抵抗を測りましたがやはり0Ωを表示しました。
5.3Ωという数字は許容範囲なのでしょうか?

バッテリー電圧は
エンジン始動前 12.7V
アイドリング時 (1300回転)13.1V
高回転時  15.1V
(暖気後も特に数値に大きな違いはなさそうでした。)

気を取り直して、第一段階であるバッテリー端子をエンジン暖気後にはずしてみましたが、エンストすることはなく、とりあえずOKでした。
A:お答えします
お問い合わせありがとうございます。


5.3Ωなら許容範囲内ですよ!!アナログテスターなら5Ωを指したと判断できる範囲です!
ある程度熱を持った状態でも同じくらいの数値なんですね!!でしたら合格です!


バッテリー端子試験も合格ですね!こちらも熱を持った状態でもエンストしませんね!
充電系はすべてOK!問題なし!!と言いたいところですが・・・・・・


最大電圧15.1vは高すぎますね?!規定制御電圧は14.5vで、15v以上は危険ゾーンです!
XS650の発電システムは電圧が14.5v以下になるとレギュレターからローターに電流を流し、


ローターコイルを電磁化します!そして14.5vを越えると電流を止めて電磁化を解消します。
と言う事は14.5vを境に1秒間に数回もON-OFFを繰り返し、電圧を制御しているんです。


ここで重要なのが、電圧OFF時にコイルを休ませて、冷却していると言う事実です!
考えてみてください!電圧が15.1vと言う事は、通常よりONの時間が長く、OFFが短いんです!


休み時間が短いと加熱しやすい状況にあると言う事は確かです!そして最も重要な事は、
症状が起きた時点の電圧とか抵抗値を測らないと意味がないと言う事です!!


前にもお話しましたように、通常はどのような試験をしても、結果は良好なんです!
ただし、20?30km走った時にのみ、悪い症状が現れるんですよね!


街中の走行だと信号もあるし、渋滞もあるので、連続高回転走行は実質できません!
ただしツーリングで郊外を疾走する時は・・・・・15v以上の充電電圧が暫く続きます!


エンジンもヒート気味になりますし・・・・・・条件が揃いそうですね!!
ただし、今述べた事はすべて机上の論で、単なる推測に過ぎません!!


これを実証するには、実際に症状が現れた時点での電圧、抵抗値測定が不可欠です。
純正の機械式レギュレターは規定値が狂いやすい為、調整可能になっています。


ドーム内のコイル横にあるアジャストスクリューで電圧調整が可能ですので一度お試し下さい。
また機械式レギュレターは単純に電圧の変化だけで作動しますが、現行のICレギュレターは、


電圧と電流の両方で制御しますので、ある程度満充電状態になると逆に電圧を下げ、
13.5vぐらいで制御し始めます。他の電装部品に悪影響を与えない設計になっているんです。


とりあえず機械式レギュレターの調整で電圧を下げるか、もしくはICレギュレターに
交換してみて、症状の再発の有無を見極めたらいかがでしょうか?


それでも再発するようでしたら、次のステップに進み、診断・テストを繰り返しましょう。

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