Q: 点検とテスト走行
2014-08-05  質問者:素人な後藤さん
 いつもお世話になっております。又、沢山の質問に丁寧にご指導して頂き本当に有難う御座います。

・圧縮の計測結果(左右共に3回実施) 
 左「9.0 8.8 9.2」
 右「9.0 8.8 9.0」
・充電の点検
 アイドリング状態でバッテリーターミナルのプラス端子を外してもエンジンは停まりませんでした。

 約3000回転時の電圧は「14.6V」
 ※フルカスタム車両の為、バッテリー小型化しております。
 ※様々なQ&Aを拝見しバッテリー小型化はトラブルの元凶と言う事を学びましたので早急に純正サイズを搭載出来るように仕様変更したいと思います。

・火花強さチェック
 スプレーをしてキャップ部分を引っ張ったんですが、取れなくて断念してしまいました。
 取るには結構な力で引っ張らないと取れない感じでしょうか?
 ※初めての事なのでどの程度の力で引っ張ったら抜けるのか解らず、思いっ切り引っ張ってしまったら大変な事態になるのでは?と思い、がっちり力を加えて引っ張ってはいません。

・タペットクリアランス調整
 左右のIN「0.15」
 左右のEX「0.20」にしました。

・キャブについてですが、交換部品を持っていない為、分解清掃と油面の再調整のみ実施しました。
 メインジェット 番数の記載が無く不明
 パイロットジェット 左右共に「42.5」
 ジェットニードル 「上から3段目」
 エアーパイロットジェット 「左右共に130」
 パイロットミクスチャースクリュー 「2回転戻し」
 油面 計測 左「21mm」右「20mm」
 油面 調整 左「23mm」右「23mm」
 ※キャブをゆっくりと逆さにしてキャブ本体と底蓋の接合面か   らフロートチャンバーとフロートが接合されている一番高い所までの長さを計測したんですが、合ってます?
 清掃 キャブクリーナーとエアーダスターを使用して手を抜くことなく実施しました。

・プラグ NGK BR6ES 新品交換

・上記までの事を実施した後にエンジン始動してみました。
 キック1発始動
 アイドリング安定
 回転数を徐々に上げてみると開度1/4程度の所でボフーンボフーンと毎回黒煙が右側から出ているので右側のアイドルミクチャースクリューを半回転戻して「1.5回転戻し」にしたら黒煙が収まり、0.25回転開けたらどうかな?と思い「1.75回転戻し」にしても黒煙が出なかったので「1.75回転戻し」にしました。左側は10分間程度アイドリングしても全く焼けていなかったので「3.0回転戻し」にしてみました。

・上記の状態で10km程度の距離を走行してみました。
 2速で時速60kmまで引っ張ると必ず60kmの所で吹け上がらなくなります。
 アイドリング中の排圧は左右ほぼ均等だったのが、20分から30分走行後に手を当ててみると左がポンッポンッポンッと、手を弾く感じでそれなりに力強さを感じましたが、右はコレの2/3程度の力強さしか感じられませんでした。

・走行後のプラグ
 左側全く焼けていませんし、黒くもなっていません。見た目は新品同様。
 ※それなりに調子が良かった左側のプラグの姿に茫然としてしまいました。大きく変えたのは...油面!?
 右側 全体的に煤けた黒で先端が少々黒味がかったキツネ色に近い感じでした。

長々となってしまいましたが、何卒宜しくお願い致します。

【追伸】
油面調整の文面で、油面高さの測り方を「キャブ本体と底蓋の取り付け面からフロートチャンバー.....。」と記載していましたが、部品の名前を私は勘違いをしておりました。

 油面高さの計測は、キャブを逆さにしてフロートチャンバーからフロートの一番高い所(ピボットピンを挿入する為の金具とフロート部がくっついている所)で計測しました。

 「Haynesマニュアル」の148ページを見てキャブの部品名を再度勉強していたら...あっ!!!と言う感じで間違いに気が付きました。お恥ずかしい限りでございます。。。

 キャブ本体についてなんですが、購入当初よりチョークレバーがかなり渋い感じ(動作としては引っ張れば回転数が上がり、戻せば元に戻ります)があったんですが、今回キャブを外して確認してみると「チョークシャフト」が見た目でわかるくらい曲がっていました。又、左のキャブと右のキャブの間で燃料を左右に流すための部品(内側がアルミで外側がゴムのT字の物)のゴムが左側、右側共にキャブ本体との接合部で完全に切れてました。

  


 
A:お答えします
お問い合わせありがとうございました。


「2速で時速60kmまで引っ張ると必ず60kmの所で吹け上がらなくなります」
この文章がやけに引っかかります!!!!!!


後藤さんの車両は'79年以降の純正フルトラ車ですか?
フルトラ点火のイグナイタートラブルのような症状ですね!!


先にキャブ不良の症状かどうかだけ、確認してみましょう!
60km/h付近でチョークを引くとどうなるか?


60km/h付近でコックをOFFにするとどうなるか?をチェックしてみてください!!
テストに際しては両方とも30秒間のみ実施し、すぐに元に戻して下さい。


負圧コックは負圧パイプを抜き、メクラブタをした状態だとPRIがON、ONがOFFになります。
上記テストでも60km/h以上の走行が不可能な場合、点火システムの変更をご検討下さい。

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