Q: レギュレーターについて
2014-08-18  質問者:ダイアフラムさん
門倉さん、お久しぶりです。
充電系で質問です!ICレギュレーターへの移行を考えています。
自分の充電電圧はアイドリングで12.5v、3000回転で14v位 Max15vにならない様に調整しています。
ローターは貴社で巻き直しをしています。レギュレーターは純正(機械式)です。
当然ですが、現行車には機械式レギュレーターなんて採用されていません。なぜなんでしょう??ICレギュレーターに移行していった理由はなぜですか?そもそもICってなんですか?
すみません、初歩的な質問で・・・。
A:お答えします
お問い合わせありがとうございました。


機械式レギュからICレギュに!ポイントからフルトラに!開放式バッテリーから密封式に!
今迄の二輪車、四輪車の進化はすべて、メンテフリー化の追求ではないでしょうか!


例えばポイント点火の場合、ポイント面の荒れやヒールの磨耗により、定期的な
調整や修正が必要でしたが、トランジスターの出現によりメンテフリーとなりました!


ポイントは高速で作動するスイッチなんです!ポイントが開いた瞬間に、IGコイルから
高圧電流が流れプラグに着火します!





実はトランジスターも同じように高速で作動するスイッチなんです!!
E - B 間にわずかな電流を流すことで、E - C 間に大きな電流が流れます!


ポイントの開閉と同じタイミングでピックアップコイル上を磁石が通過すれば、
信号となるわずかな電流が発生してE - B 間に流れ、E - C 間に電流が流れます!


機械式レギュレターもポイントと同じような接点が内部に存在し、ON-OFFスイッチとして
使われています。この場合も当然定期的な接点の修正や作動調整が必要となります。


その機械式の部分をすべてトランジスター等の半導体に置き換えた物が、ICレギュなんです!
ICとは (Integrated Circuit) の略で日本語で言うと「半導体集積回路」と言う意味です。


磨耗もなく、劣化も少ないので長寿命でメンテフリーが謳い文句ですが、
精密電気部品ですので、熱や湿気に弱いことが弱点となります!


機械式は調整すればだましだまし使えますが、ICパーツは壊れたらおしまいです!!
どちらにも長所と短所があると思います!!


'80年ころから、急激に電装部品のIC化が進んだ理由は、メンテフリー化と共に
部品のコストダウンの意味もあったと思いますね!


大量生産により、半導体の市場価格は大幅に安くなりました!!

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