Q: ポイント点火
2015-04-03  質問者:オガタさん
今78年式のポイント点火のxs650SPLを、腰上オーバーホール中なのですが、ふと疑問に思ったのですが、ピストンは左右同じ動きをするのに、何故ポイント点火は別々に点火するのでしょうか?フルトラは同爆でわかるのですが?
A:お答えします
お問い合わせありがとうございました。


この時代の360度クランクのポイント点火車両は同爆と別爆?の車両が混在してますよね!
W1の初期やZ400RS、Z750twinは同爆でW1の後期やXS650シリーズは別爆?システムです!!


左右それぞれのポイントとコンデンサー、点火コイルを使用する別爆?システムの第一の
メリットは点火コイルのドエルタイムを多く取る事により、点火火花が強くできる事です!!


ドエルタイムとはポイントが閉じている時間です!
要するにIGコイルの1次側が通電して、磁界が形成される時間を言います。


充分に溜め込んだ磁界を急に遮断する事により、2次側コイルから大きな電力が発生します!
同爆の場合は単純にドエルタイムが半分になってしまうんです!!


別爆?の場合はポイントカムのカム山は1個で、左右交互にポイントを開け閉めしますが、
同爆になるとカム山が対角線上に2個存在しますので、ドエルタイムは半減します。


トランジスター点火になると、ドエルタイムは自由に設定できるようになったので、
すべての車両に同爆システムが採用されるようになったのだと思います。

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